胸に塗る風邪薬でおなじみのヴィックスヴェポラップ。
ただ塗るだけの薬で本当に効果があるの?と思ってしまう人もいるかもしれません。鼻はスーッと通ってくるようなイメージはついたとしても、風邪の症状自体に効く具体的なイメージはしにくいと思いますからね。
しかし、結論から言うと、風邪の症状を軽減する効果が実証されています。
市販の風邪薬のほとんどは、医学的根拠(エビデンス)が確立していないのをご存知でしょうか?その中でヴィックスヴェポラップは2010年にアメリカでこの薬の効果が科学的に確かめられました。
医療現場で使われている薬のほとんどは、ランダム化比較試験といって、被験者をランダム(無作為)に薬を投与したグループと、投与しないグループに割り当てて評価をするのですが、ヴィックスヴェポラップはこれと同じ試験で有効性が証明されました。
ヴィックスヴェポラップを塗ったグループは、せきの回数が減り、せきの重症度、鼻詰まり、睡眠充足度が他のグループに比較して改善が見られたとされています。
おそらく、市販のかぜ薬でははじめての医学的根拠ではないかと思われます。
2010年の試験は風邪を治す作用ではなく、症状を楽にする効果が証明されたものではありますが、半信半疑ということではなく有効な薬として安心して使用できます。