リレンザはタミフルより安全?

インフルエンザ治療薬のタミフルには、「副作用で脳症になる」とか「異常行動が起こる」といった報告がります。因果関係がはっきりしていませんが、危険な薬だというイメージが拭いきれない感があるかと思います。

このタミフルですが、インフルエンザが流行する時期になると、備蓄が底をつくとか生産が追いつかないと大騒ぎになったりもします。

そのような背景から、もう一つのインフルエンザ治療薬「リレンザ」が注目されるのですが、リレンザは安全だろうか?という点が気になってくるかと思います。

タミフルもリレンザも、ともにインフルエンザウィルスの増殖に必要なイノラミニターゼという酵素の働きを阻害し、症状の改善を図るという点で同じ薬です。

これら2つの薬の大きな違が何かというと、タミフルが経口剤(飲み薬)であるのに対し、リレンザは吸入剤という点です。

タミフルは経口剤なので、薬効は全身に作用します。一方のリレンザは専用の吸入器で薬物を吸入し、気道の粘膜からウィルスが広がらないようにして感染を抑えます。

このため、リレンザは局所的に使う薬なので脳への副作用は少ないのでは?という考え方もあります。しかし、両方の薬の薬理作用(薬によって起こる生理的変化)は同じです。

そのことを考えると、タミフルで生じる副作用がリレンザで起こる可能性は否定できません。

今後は、リレンザの処方が増えていくことが予想されますが、タミフルであれリレンザであれ、使用後の様子を注意して見ていく必要性があることは変わらないでしょう。

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