たんや膿を出す以外にもあるムコダインの作用

かぜの症状はいろいろとありますが、ひつこい「たん」に悩まされる人もいるのではないでしょうか。

ムコダインは、かぜを含め、気管支炎、ぜんそくなどの際のたんを取るのに使われる薬です。

たんに効果がある薬には2種類あり、気道の粘液の分泌を高めることでたんの排出をしやすくするものと、たんの粘りを弱めることで排出しやすくするものがありますが、ムコダインは後者に該当します。ムコダインに含まれているカルポシステインという有効成分の作用です。

ムコダインはたん以外にも、副鼻腔炎(蓄膿症)の膿を出すのにも使われますが、もうひとつ大きな作用があります。

鼻腔や気管支の粘膜には、線毛細胞(せんもうさいぼう)という、細く長い髪の毛のような突起(=線毛)を生やした細胞があります。線毛は粘液の中に潜んでいて、気管や気管支から肺に吸い込まれてくる塵(ちり)などを粘膜がチャッチした後、線毛の動きで体外に排出する作用があります。

ムコダインは、荒れてしまった鼻腔や気管支の粘膜にあるこの線毛細胞を修復して、粘膜の抵抗力を高める作用があるのです。

このような幅広い効果があるため、内科や耳鼻咽喉科、小児科などで広く処方されています。

なお、たんの出が悪い場合は、水分を十分取ることで排出されやすくなるので覚えておくと良いと思います。

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