薬の飲み合わせ|ロキソニンと併用してはいけない薬とは?

薬と薬の飲み合わせについては、多くの方が気にされています。

・お腹の調子が悪くて、処方せん薬をもらって帰ってみると、家に他の病院でもらった血圧の薬があり、一緒に服用していいのか、気になった。
・薬局で、ロキソニンを購入したが、いつも服用している胃薬と一緒に服用していいのか。

など、薬局には、このような薬の飲み合わせについての相談が多く持ち込まれます。特に、慢性疾患で毎日薬を服用している方にとっては、当たり前のことでしょう。

さらに、医療用医薬品がOTC医薬品にスイッチ化する動きが盛んなっており、あの有名なプロピオン酸系解熱鎮痛消炎剤、ロキソニンが処方せんなしで購入できるようになりました。しかし、OTC医薬品と言っても、もともとは医療用医薬品です。やはり、薬と薬の飲み合わせに注意しなければなりません。

他にも、抗ヒスタミン薬のアレグラ、ジルテック、中性脂肪値改善薬のエパデール、消化管運動調律剤のセレキノンなどがOTC医薬品にスイッチしています。

 

 では、ロキソニンの飲み合わせについて解説していきます。プロピオン酸系解熱鎮痛消炎剤に分類されるロキソニンは、様々な疾患に対して、消炎・鎮痛作用を現します。また、急性上気道炎の解熱・鎮痛効果もあります。

まず、飲み合わせですが、血液をサラサラにする抗凝血薬のワルファリン、リウマチ治療薬のリウマトレックス、躁病・躁状態治療剤のリーマス、キノロン系抗菌薬、糖尿病の薬、チアジド系利尿との飲み合わせに注意してください。

ワルファリンでは、ワルファリンの抗凝血作用を増強する可能性が、リウマトレックスは、リウマトレックスの作用が強まる可能性があります。

躁病・躁状態治療剤のリーマスでは、血液中のリチウム濃度が高くなるため、リチウム中毒を引き起こす場合があります。

クラビットなどが代表的なニューキノロン系抗菌剤との併用では、痙攣誘発作用を増強可能性があります。

糖尿病の薬の中で、スルホニル尿素系血糖降下剤と言われる、アマリール、グリミクロンなどでは、血糖降下作用を増強するおそれがあります。

フルイトランなどのチアジド系利尿では、ロキソニンとの併用により、利尿・降圧作用が弱まる場合がみられます。

また、今までにアスピリン喘息を引き起こした経験がある方は服用しないでください。他にも、胃潰瘍や消化性潰瘍を治療中の方、既往歴のある方は、服用を避けてください。

ロキソニンは、解熱鎮痛消炎剤の中でプロドラッグと呼ばれ、体内で活性化して効果を発揮する仕組みを持つため、比較的胃腸への副作用が軽減されています。

しかし、胃腸への負担がない訳ではありません。できるだけ、コップ1杯の多めの水で服用してください。他にも、胃や肝臓への副作用がでやすくなるため、アルコールは控えるようにしてください。

このようにロキソニン1つをみても、飲み合わせがたくさんあります。薬局で渡される薬の説明書や、市販のロキソニンの箱に入っている添付文書には、飲み合わせについて説明してはありますが、やはり、薬剤師に聞くことが一番です。

慢性疾患で定期的に薬を服用している方は、お薬手帳を常時携帯し、臨時に薬を服用する場合には、必ず、薬剤師に飲み合わせについて確認しましょう。

 

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