インフルエンザワクチンの接種回数|2回それとも1回でいいの?

冬になると猛威をふるうインフルエンザ。インフルエンザの予防には、インフルエンザワクチンの接種が一番有効な方法です。

2011年からインフルエンザワクチンの接種量、接種回数が変更になりました。
6ヶ月~3才未満:0.25ml/回
3才以上    :0.5ml/回
13才未満は2回接種、13才以上は1回または2回接種

13才以上では、過去にインフルエンザウイルスへ罹患している可能性が高くなっているため、基礎免疫を有しているとし、1回の接種で有効であると言われています。ただ、13才以下でも、1回接種でよいとする医師もおられます。9才以上、過去のインフルエンザへの罹患歴、受験生の有無、などによります。

よって、接種回数の判断については、上記に加えて、
・近年インフルエンザに感染したか。
・毎年インフルエンザワクチンの接種を受けてきたか。
・現在の体調はどうか。

これらをふまえて、主治医と相談して決めるようにしてください。

ただ、受験生や免疫が低下している方、気管支喘息などの呼吸器疾患、心臓病などの合併症がある方などは、インフルエンザに罹患した場合、重症化する可能性がありますので、2回接種を勧められる場合があります。

近年の論文では、成人では1回接種による予防効果は64%、2回接種では94%の効果があると報告されています。2回接種すれば、インフルエンザの抗体が生成される可能性が94%に増加するという意味です。

ただし、ワクチン接種で100%の予防効果がある訳ではありません。65歳以上の健康な高齢者においては、約45%のインフルエンザの発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったといわれています。

特に、基礎疾患を持つ高齢者の場合、肺炎などの合併症を併発する可能性が高くなりますので、やはり、2回接種を受けられたほうがよいでしょう。

 

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