2012年9月より、数例ではありますが、インフルエンザの感染者がみられています。徐々に感染者数は増加しており、インフルエンザの流行開始とされる指標が、2012年12月10日~16日の50週に1.0を超え、流行シーズンに入りましたが、まだ、流行のピークではありません。
日本でのインフルエンザの流行は、通常1~3月にピークを迎え、4~5月には収束していきます。昨年の流行開始は、11月後半とやや早く、1月初旬に収束傾向がみられましたが、1月後半~2月にピークとなり、3月に入って注意報レベルを切りました。また、2010年では、2013年と同様の流行開始でしたが、ピークが1月中旬から3月前半までと長期化しました。
2012年第50週での流行入りは、2008年、2010年と同様のようですが、平成24年12月17日~平成24年12月23日の51週における指標は2.23となり、前週の1.17と比較しでも、2倍以上増加しています。
都道府県別で詳しくみてみると、
群馬県 13.07
佐賀県 8.63
埼玉県 5.81
沖縄県 5.69
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と、45都道府県でインフルエンザ感染者の増加がみられています。この中でも、群馬県は10.0を越えており、警報レベルに達し、佐賀県では、警報レベル中になっています。加えて、全国的に湿度が低下し、乾燥していますので、インフルエンザが流行しやすい状況になってきています。
今シーズンのインフルエンザは、A香港型インフルエンザ(A/H3N2亜型)が主に検出されています。インフルエンザA型は、12月~2月初旬頃までが活動期とされていますので、恐らく、1月後半~2月初旬頃が流行のピークと予測できます。
インフルエンザの予防接種を行っても、効果が現れるまでに、約2週間かかりますので、早めのインフルエンザの予防接種をお薦めします。
全国のインフルエンザ情報は、下記のNIID国立感染症研究所のホームページより、インフルエンザ流行レベルマップより、警報・注意報の発令状況を知ることができます。
NIID国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flu.html