インフルエンザの予防接種を定期的に受けているのは、10人に1人と報告されています。
インフルエンザに感染しても、インフルエンザの治療剤が多くありますので、昔に比べると、症状の軽快も早くなってはいます。治療剤も、内服、吸入、注射剤と多種あります。イナビル吸入薬は、1回で治療が終わるため、多く使用されています。
これらのインフルエンザ治療剤とともに解熱剤が処方されます。解熱剤と言えば、ロキソニンが有名です。一般用医薬品としてスイッチされ、薬剤師の常駐する薬局で、処方せんなしで購入できるようになりました。
インフルエンザ時に、ロキソニンの服用は大丈夫なのか?
子供においては、インフルエンザ時に、アスピリン、ボルタレンやポンタールなどの解熱剤を使用したところ、インフルエンザ脳症を引き起こすことが多いと言われていますので、子供においては、一番安全なカロナールが処方されます。
大人は、インフルエンザ脳症を引き起こすことは稀なので、ボルタレンは使用されませんが、ロキソニンは、処方されることがあります。
確かに、ロキソニンの添付文書には、インフルエンザ時の使用については記載がありません。ロキソニンはカロナールに比べ、解熱効果は高いため、高熱の場合は処方されることがあるかもしれません。ロキソニンの使用については、医師の判断に相違があるというのが実際です。
ただ、熱はウイルスを退治する作用を持っているため、高熱だから解熱させなければならない、というものでもありません。首や脇を冷やすことも、解熱効果があります。水分をこまめに摂取し、体力を消耗しないようにしましょう。