2013年に入り、インフルエンザ流行の兆しがみられています。
インフルエンザ流行レベルマップをみても、群馬県、茨城県、千葉県、栃木県、福島県、埼玉県、佐賀県、福岡県において警報レベルを超え、注意報レベルは、38都道府県と、2012年末に比べ大きく増加しています。
特に、20代、30代がそれぞれ約12万人(15.0%)、40代約11万人(13.8%)と、20代以上の成人の感染者が65%を占めています。
では、インフルエンザの予防と対策について紹介します。
一番の予防は、はやりインフルエンザの予防接種です。しかしながら、予防接種の効果があらわれるまでには、2~3週間の期間が必要になりますので、今接種したとしても、いますぐの予防対策とは言えません。
では、すぐにできるインフルエンザ対策、それは、手洗いとマスクと給水です。マスクは、ウイルスブロックのものを使用し、ウイルスを吸い込まないようにするためです。そしてもう1つ、マスクによって、喉や鼻の保湿が保たれます。
喉や鼻の保湿の重要性については、低温と乾燥状態が続くと、鼻や喉の粘膜の機能が低下し、吸い込んでしまったウイルスが増殖しやすい状態になります。マスクを装着することで、喉や鼻の粘膜機能が保持され、たとえ、ウイルスを吸い込んでしまっても、痰として口外に排出され、感染予防になります。特に、高齢者では加齢により、粘膜機能が低下していますので、マスクを常時装着するようにしましょう。
そして、2つ目の給水については、乾燥状態を改善するためです。
冬は、暖房の使用により普段より、室内は乾燥しています。乾燥していると、粘膜の線毛運動が低下してしまいます。そこで、給水により、体・粘膜の保水をすることで、線毛運動機能の低下を防ぐことができるのです。また、冬でも脱水になりますので、こまめにイオン飲料を摂取することが、感染予防対策となります。
インフルエンザウイルスは、高温多湿状態で、活性が下がりますので、加湿器なども併用しましょう。