2013年スギ花粉飛散情報です。日本気象協会は、例年並み、もしくは例年より遅く、2月中旬からシーズンが始まると発表しています。
また、飛散量については前年比を比較してみると、
・北海道:非常に多い(710%)
・東北:非常に多い(350%)
・関東甲信:非常に多い(310%)
・北陸:多い(170%)
・東海:多い(170%)
・近畿:やや多い(130%)
・中国:多い(150%)
・四国:前年並み(90%)
・九州:やや少ない(70%)
となっています。北海道・東北・関東地方は飛散量が多くなっています。
日本気象協会 2013年春の花粉飛散予測
http://www.jwa.or.jp/content/view/full/4758/
スギ花粉の飛散のピークは、西日本~東日本では3月前半、北日本では4月前半と予想されています。しかし、花粉症飛散開始から7~10日ほどで、本格的に花粉が飛び始めます。
この花粉飛散開始時期やピーク期の予測には、花粉温度を用います。花粉温度とは、1月1日からの最高気温を累積したもので、400℃を超えると飛散開始、480℃を超えると本格的飛散となります。1月10日までの花粉温度は95℃です。
この花粉温度は、MDS製薬の花粉なう、にて随時更新されています。
http://www.kafun-now.com/
花粉症の方は、時々花粉温度を確認しておきましょう。
また、花粉症対策として一番重要なのが、初期治療です。花粉の飛散が本格的になってからの治療と、花粉は飛び始める前からの治療では、鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状に違いがあることが分かっています。もちろん、花粉の飛散前から治療を始めた場合のほうが、つらい症状が軽くなります。花粉症の方は、早めに病院を受診し治療を開始しましょう。
花粉症治療によく使用されるアレルギー薬のアレグラ錠が、昨年から一般用医薬品として発売されています。どうしても、病院を受診できない場合には、薬剤師の常駐する薬局では購入できますので、1月前半までには購入しておきましょう。
加えて、今まで花粉症になっていなかった方でも、花粉症になります。花粉症の時期に、今まで経験しなかった鼻水・鼻づまりなどの症状が表れた場合には、早めに病院で検査を受けるようにしましょう。
余談ですが、なぜ、花粉症になるのでしょうか。一度、花粉を吸ったからといって、花粉症にはなりません。花粉に触れる度に、体内にはIgE抗体が作られ、そのIgE抗体が、ある基準に達すると花粉症の症状が表れます。
基準に達する時期が早いか、遅いか、ただそれだけです。今まで花粉症になっていないから、と安心しないでください。