ダイエットは、老若男女、いつの時代も関心の高いことのひとつで、ダイエット関連の商品は次から次へと登場しています。
そんな中で弊害とも言うべき、ダイエット食品ややせ薬をめぐり問題も続出しています。
ここ数年でも、ダイエット食品で中毒症状を起こしたり、中国製のやせ薬で死亡したりと、命に関わる事例が後をたちません。正体が分からないダイエット食品や特にやせ薬には安易に手をだすのはとても危険です。
それなら、認可されている薬はあるのか?ということになりますが、日本では1種類だけあります。「マジンドール(サノレックス)」という食欲中枢に働きかけ、食欲をおさえる薬です。
しかし、この薬には使用条件があり、BMIが35以上の重度肥満の人が対象で、かつ3ヶ月間しか使用することができません。
BMI35というレベルに該当する人はかなり限られ、例えば、仮に身長が170センチの人であれば、体重が101~102キロくらいある人になります。筋肉量の多いスポーツ選手などを除けば、かなり太った人で内臓脂肪が多く蓄積してしまっている人です。
使用できる人が限られ、使用期間も限られることに加え、仮にBMI35に該当したとしても、薬の副作用があるため、心臓病、高血圧症、糖尿病などの病気のある人は注意が必要で、おすすめできないのがこのマジンドール(サノレックス)という薬の実態です。
やはりダイエットの基本は、食事と運動。やせ薬などに頼らず健康的なダイエットに取り組むようにしましょう。