口内炎ができた時に使う薬と言えば、チョコラBBを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
チョコラBBは、テレビCMや雑誌などの影響で、ビタミンB2が欠乏すると口内炎になりやすいと思われています。
しかし、現在の食生活を考えるとビタミンB2が不足して口内炎になることはほんのわずかで、ほとんどが食べ物で口の中を傷つけたり、誤って口の内側の粘膜をかんでしまってできた傷に、口の中の常在菌が繁殖して炎症を起こした結果でできます。
ですので、どんな口内炎にもチョコラBBが効くわけではありません。
第3類医薬品のチョコラBBプラスのホームページを見ていただくと分かりますが、肌荒れ、ニキビ、口内炎、かぶれ、ただれ、湿疹、舌炎、目のかゆみの改善といったものが効用として書かれています。
ですので、口内炎の治療薬というよりも、皮膚のトラブル全般を改善する薬と言うべきでしょう。
口の中の傷がもとで出来た口内炎は、通常であれば炎症が起きる前に唾液が細菌を流してくれますので、気になるような症状に発展することはまれです。しかし、ストレスなどで唾液の量が少ないと発症しやすくなります。
口内炎はうがい薬や塗り薬でも治療できますが、手っ取り早いのがうがいです。ただ、傷がある場合は、うがい薬の殺菌成分で正常な細胞までダメージをうけてしまうので、うがい薬ではなく水でうがいをするのが良いでしょう。