お酒が大好きで、薬を服用していてもやめられないという人もいると思います。好きでなくても、付き合い上、お酒を飲まざるを得ないという場合もあるでしょう。
でも、薬を服用中にお酒を飲んでも大丈夫か?の答えは「NO」です。
薬を飲んだ時の血液中の薬の濃度を示す「有効血中濃度」というものがあるのですが、薬というものは効果が現れ、かつ副作用が出にくい範囲を目指して作られています。
ですので、想定した血中濃度とならない場合は、薬の効果が薄まったり副作用が出たりすることがあります。
アルコールによって薬の分解が遅れたり吸収が早くなりすぎたりすると、薬の血中濃度が高くなりすぎて副作用を起こすことがあります。逆に、薬の分解が速くなったり吸収が遅くなったりすると血中濃度が下がって、薬の効果が弱くなってしまいます。
それ以外にも、薬の成分と反応して、危険な症状を引き起こす可能性もあります。
例えば、かぜ薬や抗アレルギー薬に含まれる抗ヒスタミン薬が、お酒の効果と合わさって強烈に眠くなることがあります。また、精神安定薬は脳神経の興奮を抑える薬なので、アルコールの効果と相まって効き過ぎると意識を失ったりするリスクがあります。
少しの飲酒であれば影響がない場合もありますが、服用中はアルコールを控えるのが良いです。